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バーチャルオフィスが「途中で使えなくなる」リスク
バーチャルオフィスを比べるとき、多くの人は月額と拠点の場所を見ます。ただ、もうひとつ確認しておきたいことがあります。
その会社が、何年続いているか。
バーチャルオフィスの多くは、ビルの一室を借りて運営しています。運営会社が撤退したり、ビルの賃貸契約が終わったりすると、住所が使えなくなります。
そうなると、登記の変更、名刺の刷り直し、サイトの修正、取引先への連絡がすべて必要になります。法人なら本店移転の登記に登録免許税3万円(管轄が変わると6万円)もかかります。
この点で安心材料が多いのがMETSオフィス(メッツオフィス)です。
METSオフィスとは
東京都内に4拠点を持つバーチャルオフィスです。
運営はオリンピア興行株式会社。1964年設立で、50年以上の歴史があります。
大きな特徴は、自社ビルで運営していることです。他社から借りているビルではないので、賃貸契約の都合で住所が変わるリスクがありません。
拠点
| 新宿三丁目 | 東京都新宿区新宿5丁目11-30 |
|---|---|
| 新宿御苑 | 東京都新宿区新宿1丁目36-2 |
| 日本橋兜町 | 東京都中央区日本橋兜町17-2 |
| 赤羽 | 東京都北区赤羽1丁目 |
料金
| 支払い方法 | 月額 |
|---|---|
| 毎月払い | 3,300円 |
| 半年一括 | 月あたり3,135円 |
| 1年一括 | 月あたり2,970円 |
このほか、新宿三丁目には月880円のプランもあります。ただし郵便物の受け取りと法人登記はできません。住所を名乗るだけの用途に限られます。
初期費用
| 入会金 | 3,300円 |
|---|---|
| 事務手数料 | 550円 |
| 敷金・保証金 | 0円 |
| 年会費・更新費 | 0円 |
| 解約金 | 0円 |
良いところ
1. 自社ビル運営という安心感
いちばんの強みです。借りているビルではないため、賃貸契約の更新や立ち退きで住所が変わる心配がありません。
登記に使う住所は、変わると手続きも費用も発生します。長く使う前提なら、この点は月額の数百円の差より重要かもしれません。
2. 1964年設立の運営会社
オリンピア興行株式会社は50年以上の歴史を持つ会社です。バーチャルオフィス専業のベンチャーとは、事業の安定性が違います。
3. 更新費も解約金もかからない
敷金、保証金、年会費、更新費、解約金がすべて0円です。
始めるときも、やめるときも、余計なお金がかかりません。「合わなかったらやめられる」という点で、心理的なハードルが下がります。
4. 士業の利用が多い
会計士や税理士といった士業の利用が多いとされています。信用が問われる仕事で選ばれているという点は、判断材料になります。
ただし、士業として事務所登録ができるかは所属する会の規定によります。登録が目的なら、事前に会と運営会社の両方に確認してください。
5. 会議室やラウンジも使える
会議室のほか、コワーキングスペースやビジネスラウンジも利用できます。打ち合わせや作業の場所が必要になったときに、拠点をそのまま使えます。
6. 必要なサービスだけ選べる
基本の住所利用に、電話や郵便のオプションを組み合わせる形です。使わない機能に払わなくて済みます。
気をつけたいこと
最低3か月の利用期間がある
契約は3か月からです。途中で解約しても払い戻しはありません。
解約金はかかりませんが、前払いした分は戻らないと理解しておいてください。「1か月だけ試す」はできません。
880円プランは登記も郵便もできない
新宿三丁目の月880円プランは、住所を名乗るだけのものです。法人登記も、郵便物の受け取りもできません。
「880円」という数字だけを見て申し込むと、必要なことができないと後で気づきます。登記や郵便が必要なら、月2,970円〜のプランになります。
拠点は4か所、すべて東京
新宿が2つ、日本橋兜町、赤羽の4拠点です。銀座や青山といった他のエリアは選べませんし、東京以外の住所もありません。
電話代行が高め
電話転送は月980円〜と手頃ですが、電話代行(秘書サービス)は月8,800円からです。他社と比べると高い水準なので、電話対応を重視するなら比較してください。
会議室は1時間2,000円前後
使った分だけの従量課金で、事前予約が必要です。打ち合わせが多い方は、月にどのくらい使うかを見積もっておいてください。
3つ確認してみてください
- 長く同じ住所を使う予定ですか?(はい → 自社ビル運営が効きます)
- 登記や郵便の受け取りは必要ですか?(はい → 880円プランでは足りません)
- 3か月以上使う見込みはありますか?(いいえ → 最低利用期間にご注意ください)
プランの選び方
| こんな方は | 選ぶプラン |
|---|---|
| 住所を名乗るだけでよい | 880円プラン(新宿三丁目のみ) |
| 登記や郵便の受け取りが必要 | 通常プラン(月2,970円〜) |
| 1年使うと決めている | 1年一括払い(いちばん安くなります) |
バーチャルオフィスを選ぶ前に知っておきたいこと
どの会社を選ぶにしても、共通して確認したい点が4つあります。
1. 登記に使えるか
安いプランは登記できない会社が多くあります。法人化の予定があるなら、最初から登記できるプランを選んでおくほうが安全です。
2. 郵便物をどう受け取るか
転送の頻度、手数料、店舗で受け取れるか。行政からの通知には期限があるものも多いので、ここは実務に直結します。
3. 法人口座を開けるか
バーチャルオフィスの住所だと、銀行の審査が厳しくなることがあります。運営の実績が長い会社は、その点で有利に働くことがあります。
4. 運営会社が続きそうか
撤退すると住所が使えなくなり、登記も名刺も作り直しです。運営年数、自社ビルかどうか、事業の規模を見ておくと安心です。
こんな方に向いています
- 長く同じ住所を使い続けたい方
- 運営会社の安定性を重視する方
- 新宿・日本橋・赤羽の住所でよい方
- 更新費や解約金を払いたくない方
- 会議室やラウンジも使いたい方
- 3か月以上、事業を続ける見込みがある方
逆に、月額を最安にしたい方、東京以外の住所が必要な方、1か月だけ試したい方には合いません。
まとめ
バーチャルオフィスは、月額の差が数百円でも、住所が使えなくなったときの損失は数万円規模になります。
METSオフィスは自社ビルで運営していて、運営会社も1964年設立。「途中で使えなくなる」リスクが低いのが最大の特徴です。
ただし、880円プランでは登記も郵便の受け取りもできません。必要なことができるプランで比べてください。
住所は事業のあらゆる書類に載ります。長く使うものだからこそ、安さだけでなく続きそうかどうかも見ておくと安心です。
※料金やサービス内容は変わることがあります。申し込む前に最新の内容をご確認ください。

