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夜になると遅くなる。その原因は「回線の混雑」かもしれません
- 昼間は問題ないのに、夜だけ動画が止まる。
- オンライン会議で映像が乱れる。
- ゲームのラグがひどい。
こういう症状が出るとき、原因はプランの速度ではないことがよくあります。
日本の光回線の多くは、NTTが引いた設備を各社が借りて提供しています。ドコモ光もソフトバンク光も、この「光コラボ」と呼ばれる仕組みです。
便利な反面、同じ設備を大勢で共有することになります。だから利用が集中する時間帯は、どうしても混み合います。
ここで選択肢に入ってくるのが、NTTの設備を使わない独自回線です。その代表がauひかりです。
auひかりとは
KDDIが提供する光回線です。いちばんの特徴は、NTTの回線を借りず、自社の設備を使っていることです。
光コラボの利用者が集中する時間帯でも、その混雑の影響を受けにくくなります。「回線を変えたら夜の速度が改善した」という話が出やすいのは、この構造によるものです。
月額料金
| 住まい | プラン | 月額 |
|---|---|---|
| 戸建て | ずっとギガ得プラン(1ギガ) | 5,610円〜 |
| 戸建て | 5ギガ | 上記+550円 |
| 戸建て | 10ギガ | 上記+1,408円 |
| マンション | 設備タイプによる | 3,740円〜5,500円 |
5ギガ・10ギガには「高速スタートプログラム」があり、3年間は550円が割り引かれます。
初期費用と契約期間
| 契約事務手数料 | 3,300円 |
|---|---|
| 工事費(戸建て) | 48,950円 ※割引で実質無料になる特典あり |
| 工事費(マンション) | 33,000円(23回払い・月1,434円) |
| 契約期間 | 戸建て3年/マンション2年/縛りなしのプランもあり |
| 解約金(マンション) | 2,290円 |
良いところ
1. 混雑しにくい独自回線
NTTの設備を共有していないので、光コラボの利用が集中する時間帯の影響を受けにくくなります。
夜の速度低下に悩んでいる方、オンラインゲームや動画配信をする方には、ここがいちばんの理由になります。
2. 上りも下りも最大1Gbps
下りだけでなく上りも速いのが特徴です。
大きなファイルを送る、クラウドにバックアップを取る、ライブ配信をする。こういう使い方では、上りの速度が効いてきます。エリアによっては5ギガ・10ギガも選べます。
3. auスマホ・UQ mobileとのセット割
スマホ1台あたり最大1,100円/月の割引が受けられます。
- auの方:auスマートバリュー
- UQ mobileの方:自宅セット割
この割引は家族で最大10回線までつきます。4人家族なら月4,400円。回線の月額だけを見て他社と比べると、この部分を見落とします。
4. 工事費が実質無料になる
戸建て48,950円、マンション33,000円という工事費は大きな金額ですが、月額からの割引で実質無料になる特典があります。
5. 他社の違約金を負担してもらえる
乗り換えのときに発生する他社の違約金や撤去費用を、一定額まで還元する特典があります。
「今の回線の更新月まで動けない」という状況を、この特典で解消できる場合があります。
6. 契約期間を選べる
長く使うほど安くなるプランのほかに、契約期間の縛りがない「標準プラン」もあります。転勤の可能性がある方は、こちらを検討する手もあります。
気をつけたいこと
関西・東海では戸建て向けが提供されていない
いちばん大きな注意点です。
auひかりのホームタイプ(戸建て向け)は、関西と東海のエリアでは提供されていません。これらの地域には別の電力系回線(関西はeo光、東海はコミュファ光)があるためです。
該当エリアにお住まいの方は、そちらを検討することになります。
マンションは建物の設備で条件が決まる
マンションタイプは、建物にどの設備が入っているかでプランも料金も速度も自動的に決まります。自分で選ぶことはできません。
設備によっては、最大100Mbpsのプランしか使えないこともあります。「1Gbpsだと思って申し込んだら違った」ということが起きやすいところです。
申し込む前に、自分の建物がどのタイプかを必ず確認してください。
工事費の割引は「使い続けること」が前提
工事費は一括で無料になるのではなく、月額から少しずつ割り引かれる仕組みです。
つまり、割引が終わる前に解約すると、工事費の残りを払うことになります。マンションなら23回、戸建てはそれ以上の期間がかかります。短期間で引っ越す予定があるなら、この点は必ず確認してください。
戸建ては解約時に撤去費用がかかる場合がある
戸建てで契約した場合、解約時に設備の撤去工事が必要になることがあります。契約の時期によって扱いが変わるので、申し込むときに確認しておくと安心です。
提供エリアが限られる
独自回線なので、光コラボのように「フレッツ光が引ければどこでも」とはいきません。まずエリア判定をしないと、そもそも申し込めるかどうかが分かりません。
開通まで時間がかかる
立ち会い工事が必要なので、申し込みから開通まで数週間かかります。1〜4月の引っ越しシーズンはさらに混み合います。
引っ越しの日が決まっているなら、早めに申し込んでおかないと「入居したのにネットが使えない」ことになります。
特典は手続きをしないと受け取れない
キャッシュバックや違約金の還元は、申し込むだけで自動的にもらえるわけではありません。書類の提出や申請が必要で、期限もあります。
申し込んだ時点で「いつまでに何をするか」を確認しておいてください。
他の光回線とどう違うか
| 比べるところ | auひかり | 光コラボ (ドコモ光など) |
|---|---|---|
| 使う設備 | KDDIの独自回線 | NTTの回線を借りる |
| 混雑 | 影響を受けにくい | 時間帯によって混む |
| 提供エリア | 限られる(関西・東海の戸建ては対象外) | ほぼ全国 |
| 上りの速度 | 最大1Gbps | プランによる |
| スマホ割 | au/UQ mobile | 各社のキャリア |
おおまかには、速度と安定を重視するならauひかり、エリアの広さを重視するなら光コラボという分け方になります。
法人や個人事業主が使う場合はどうか
事務所や店舗の回線として検討している方も多いので、ここは分けて説明します。
法人名義で契約できます
auひかりは法人名義でも契約できます。しかも、料金も特典も個人名義とまったく同じです。
月額も、契約事務手数料も、キャッシュバックも、工事費の割引も変わりません。「法人だから高くなる」ということはありません。
法人名義にしておくと明細が会社名で出るので、経理の処理がしやすくなります。個人名義のまま事業で使い続けると、経費の説明がややこしくなりがちです。
auのスマホを法人契約しているなら効果が大きい
スマホ割は法人契約の回線にも適用され、最大10台まで対象になります。
1台あたり最大1,100円/月なので、10台なら月11,000円。年間では132,000円の差になります。社用スマホをauでまとめている会社なら、ここだけで回線費用が実質的に相殺されます。
ただし「法人専用サービス」ではありません
ここが判断の分かれ目です。
かつて提供されていた「auひかりビジネス」は、2016年に新規受付を終了しています。いま法人が使えるのは、個人向けのプランを法人名義で契約する形です。
そのため、次のような制約があります。
- 固定IPアドレスがない:サーバーの公開、決まったIPからしか入れないシステム、拠点間VPNといった用途には対応できません。必要な場合は別のサービスを組み合わせることになります
- 法人専用のサポート窓口はない:問い合わせ先は個人と同じカスタマーセンターです。障害時の優先対応や訪問保守といった法人向けの仕組みはありません
- 支払いはクレジットカードか口座振替:請求書払いが必要な会社では、経理のルールに合わない場合があります
- 選べるプロバイダが限られる:法人契約に対応していないプロバイダもあります
法人向けとして向く場合・向かない場合
| 向いている | 向いていない |
|---|---|
| 個人事業主・SOHO・数名の事務所 | 固定IPやVPNが必要な会社 |
| Web・メール・クラウドが中心の使い方 | 自社サーバーを公開している会社 |
| auの社用スマホがある会社 | 請求書払いが必須の会社 |
| 店舗の決済やレジで使う程度 | 障害時の優先対応が必要な会社 |
| 経費処理のため法人名義にしたい | 複数拠点をまとめて管理したい会社 |
まとめると、小規模で、一般的なインターネット利用が中心なら十分です。速度の速さと安定は業務にもそのまま効きます。
一方、業務システムの要件がある会社や、止まったときの復旧を重視する会社は、法人向けサービス(フレッツ光の法人プランなど)と比べたほうが確実です。固定IPが必要かどうかが、いちばん分かりやすい判断基準になります。
3つ確認してみてください
- お住まいは関西・東海ですか?(はい かつ 戸建て → 別の回線を検討することになります)
- 家族にauかUQ mobileのユーザーはいますか?(いる → 最大10回線まで割引が効きます)
- 2〜3年は同じ場所で使いますか?(いいえ → 工事費の残りに注意してください)
- (事業で使う方)固定IPは必要ですか?(必要 → 法人向けサービスと比べてください)
申し込みから開通までの流れ
- エリアの判定:住所を入力して、対応しているか調べます
- 建物タイプの確認:マンションの場合はどの設備が入っているかを確認します
- 申し込み:プランと必要なオプションを選びます
- 工事日の調整:立ち会いの日程を決めます
- 開通工事:宅内に回線を引き込みます
- 接続設定:機器をつないで利用開始
最初のエリア判定で結果が分かるので、まずはここから確認するのが確実です。
こんな方に向いています
- 夜になると遅くなるのが気になっている方
- オンラインゲームや動画配信をする方
- 大きなファイルを送ることが多い方(上りが速い)
- 家族でauやUQ mobileを使っている方
- 今の回線の違約金が理由で乗り換えられずにいる方
- 2〜3年は同じ場所で使う予定がある方
- 個人事業主やSOHOで、事務所の回線を探している方
- 社用スマホをauでまとめている会社
逆に、関西・東海の戸建てにお住まいの方、数か月で引っ越す予定がある方、スマホが他社の方は、別の選択肢とも比べてみてください。
まとめ
auひかりの価値は、NTTの設備を使わない独自回線であることに集約されます。混雑の影響を受けにくく、上りも速い。夜の速度に悩んでいるなら、乗り換える意味があります。
一方で、独自回線ゆえにエリアが限られます。関西・東海の戸建ては対象外ですし、マンションは建物の設備で条件が決まります。
つまり、使えるかどうかは住所を入れてみないと分かりません。そこが確認できて初めて、料金や特典の比較に進めます。
まずはエリア判定から始めてみてください。工事の予約は時期によって混み合うので、引っ越しの予定があるなら早めに動いておくと安心です。
※料金やキャンペーンの条件は変わることがあります。申し込む前に最新の内容をご確認ください。

